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コンプレッサーのエラーと対策【日立編2】

日立製コンプレッサーのエラー表示「E-19」の対策

日々稼働し続けるコンプレッサーの機能を損なうことなく長期にわたって使い続けるには、適切なメンテナンスや修理は欠かせません。そして、適切なメンテナンスを行ううえでコンプレッサーの状態を知るひとつのサインになるのがエラー表示です。

前回のコラムでは日立製コンプレッサーのエラー「E-17」「E-18」についてご紹介しました。今回は「E-19」についてご紹介します。

エラー表示「E-19」

「E-19」はエアドライヤーの運転時にドライヤー保護装置が作動することで起こるエラーです。ランプ表示は「故障」の点滅と「警報」の点滅があり、「故障」の場合には異常停止となります。

【ドライヤーエラー時の対処法】

「E-19」が表示される場合、エアドライヤーの運転ランプは点滅状態になります。このような場合は、下記の表にしたがって原因を調べたうえ、適切な対処を行いましょう。

サーマルリレーが作動した場合(※)

原因

調査内容

対策

運転電流過大

電流電圧調査運転時の電圧を規定値にする
高圧圧力の高さ下記「高圧圧力スイッチが動作」の表を参照

単相運転

電源ターミナルネジのゆるみネジを締め直す
電磁接触器の接点荒れ電磁接触器の交換

圧縮機部品不良

ロック状態の確認圧縮機の交換
絶縁抵抗測定

サーマルリレー故障

運転電流測定サーマルリレー交換
接触・接続の調査ゆるみや接触を直す

高圧圧力スイッチが作動

原因

調査内容

対策

入気温度が高い

周囲温度の調査周囲温度を40℃以下に抑える
空気圧縮機側の冷却器系統の調査オイルクーラーやアフタークーラーの清掃や冷却ファンの交換

ホットガスバイパス弁の不良

低圧圧力の調査バイパス弁を調整し、規定圧力にする
調整できない場合は交換

凝縮器フィンの汚損

汚損状況の調査凝縮器フィンの清掃

凝縮器ファンモーター不動作(※)

ファンコントロールスイッチの動作確認動作異常が認められる場合は交換
ファンサーマルプロテクターの導通確認導通異常が認められる場合は交換
ファンモーターの導通確認ファンモーターの交換
ファン用電磁接触器の確認異常が認められる場合は交換

サイクル内への非凝縮性ガスの混入

蒸発器の漏れ確認漏れ部品の交換

圧力スイッチ部品の不良

道通の確認異常が認められる場合は交換

加熱防止用サーモが作動(※)

原因

調査内容

対策

冷媒漏れ

冷媒漏れの調査漏れのある箇所を修理後、冷媒を封入

加熱防止用サーモの不良

道通の確認異常が認められる場合は加熱防止用サーモを交換

吸入冷媒温度が高い

ホットガスバイパス弁の開度調査規定圧力に調整する

※「サーマルリレーの作動」「凝縮器ファンモーターの不動作を原因とする高圧圧力スイッチ作動」「加熱防止サーモの作動」につきましては、一般の方には対処が困難ですので、森脇産機またはメーカーまでお問い合わせください。

フロンガスにご注意を

エアドライヤーは、冷媒としてフロンガスが使われています。機器からフロンガスが漏れ、火気に触れた場合、有毒なガスが発生し目やのどに刺激を感じることがありますので十分ご注意ください。また、フロンガスは空気よりも比重の大きい気体です。万が一漏れが確認された場合は、火気を止めたうえ床面付近の空気を掃くようにして換気を行いましょう。なお、コンプレッサー故障時の修理やメンテナンスは、 “コンプレッサー修理の匠”羽田コンプレッサーでも承ります。コンプレッサーのことでお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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