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columnコラム

コンプレッサーのエラーと対策【日立編1】

よく起こるエラー「E-17」「E-18」

 

毎日長時間にわたって稼働するコンプレッサーには、不具合・不調、故障といったトラブルはつきもの。このようなときにコンプレッサー本体から発せられるトラブルのサインが「エラー表示」です。エラーは原因別に多くの種類があり、それぞれ適切な対処を促す目的で表示されます。そのまま使用を続ければ、より大きなトラブルにつながることもありますので、必ず正しい対処でエラーをなくすようにしましょう。

 

今回の「プロが伝授!コンプレッサーのエラー対策&修理のコツ」では、コンプレッサーのよくあるエラー表示とその内容や原因、対処法についてご紹介します。今回はコンプレッサーの代表的メーカーのひとつ、日立製製品のエラー「E-17」「E-18」編についてです。

 

エラー表示「E-17」

過負荷が原因で異常停止した状態です。電動機の過負荷を保護する「サーマルリレー(熱動継電器)」の作動により検出されます。E-17が検出される場合、「故障」のランプが点滅します。

 

【対策】

絶縁抵抗の測定やモーターの調査が必要です。リセットする場合は、サーマルリレーのリセットスイッチから行います。

 

エラー表示「E-18」

「E-18」は、本体出口部の吐出温度が110℃以上の高温になった場合に検出されるエラーです。「E-17」と同様、「故障」のランプが点滅します。「E-18」の検出には主に4つ原因が考えられます。

 

※エラー「E-18」が表示されて異常停止してしまう前にエラー「E-23」が点灯して警報を促します。この時点で対策をとることで異常停止を防ぐことが可能です

 

・周囲温度の上昇

・油面の低下

・オイルクーラーの汚れ・つまり

・オイルフィルターの汚れ・つまり

 

以下で、それぞれエラーへの対処法をご紹介しましょう。

 

【「周囲温度の上昇」の対策】

周囲温度を40℃以下に抑えるよう、換気を行いましょう。

 

【「油面の低下」の対策】

潤滑油を補給しましょう。補給時は必ず電源を切り、圧力が「0」になったのを確認してから行いましょう。

 

【「オイルクーラーの汚れ・つまり」の対策】

オイルクーラーの冷却フィン部を清掃しましょう。

 

【「オイルフィルターの汚れ・つまり」の対策】

オイルフィルターエレメントを交換しましょう。

 

エラーに応じた正しい対処を!

コンプレッサーに不調や不具合が発生するとき、そこには必ず何らかの原因があります。エラーはその原因をつきとめるヒントを教えてくれる重要なサインです。エラーの意味を知り、適切な対処を心がけましょう。なお、コンプレッサー故障時の修理やメンテナンスは、 “コンプレッサー修理の匠”羽田コンプレッサーでも承ります。コンプレッサーのことでお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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