コンプレッサーの故障と対策【圧縮機の定期整備1】
コンプレッサー(圧縮機)の定期整備その1
コンプレッサー(圧縮機)を安全かつ、機能を十分に維持して稼働させるには、毎日の点検・メンテナンスはもちろんのこと、メーカーが定めた期間ごとに行う「定期整備」も非常に重要です。“コンプレッサー修理の匠”羽田コンプレッサーがお届けしている本コラム、今回はコンプレッサーの定期整備の事前準備についてと、「ドライヤー用オートドレントラップ」の整備についてご紹介します。
定期整備前に
コンプレッサーの定期整備を行う前には必ず以下の次項を確認するようにしましょう。
【1.電源を切る】
点検やメンテナンスを行う際は必ず電源をオフにし10分程度経過してから、インバーターのチャージランプが消灯していることを確認したのちに行いましょう。電源をつけたまま作業を行うと感電事故や重大事故につながる恐れがあります。
【2.圧力を抜く】
部品の交換、取り外し、分解などが必要な場合は、必ず内部の圧力を大気圧まで抜いてから作業を行いましょう。圧力が機器内に残っている場合、部品類を取り外す際に圧縮空気が吹き出し、事故などにつながる恐れがあります。
ドライヤー用オートドレントラップの整備
ドライヤー用オートドレントラップの清掃は整備基準に基づいて定期的に実施する必要があります。分解および清掃は以下の手順で行います。
1.ドレントラップ上流のストップバルブを閉じます。
2.ペットコックを反時計方向に回し、ボウル内の圧力を抜きます。
3.ボウルガードのラッチを押さえたまま45℃程度回して下側へ引き抜くと、ボディからボウルガードとその内側にあるボウル組立が外れます。
4.ボウル組立の内側にあるスクリーンを取り外して洗浄します。
5.洗浄したスクリーンをボウル組立に取り付け、分解の逆の手順で組み立てます。
洗浄には中性洗剤を使いましょう
ボウルはデリケートな部品ですので、洗浄には家庭用中性洗剤を使いましょう、その他の溶剤を洗浄に使った場合、ボウルの割れにつながることがあります。なお、森脇産機ではコンプレッサーの修理・点検・メンテナンスのほか、定期整備も承ります。コンプレッサーのことでお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。