コンプレッサーの中で大型と小型に分かれる理由は？
また、大型コンプレッサーの選び方、注意点をご紹介いたします。

大型コンプレッサーとは？

コンプレッサーとは、Compress(=圧縮する)の通り、気体を圧縮して、圧縮空気を生み出す機械です。コンプレッサーが良く活用されている代表的な場所は工場です。ほとんどすべての工場でコンプレッサーは置かれていると言ってもいいくらい工場ではよく見かけます。

そんな、コンプレッサーですが、工場では「工場の心臓」とも言われているくらい重要部分です。

コンプレッサーには、小型のコンプレッサーと大型のコンプレッサーがあります。

大型のコンプレッサーは、コンプレッサー本体が大きいため小型に比べると高圧空気を生成することができます。大型のコンプレッサーは産業や商業の多くの分野で使用されています。

大型コンプレッサーの用途

コンプレッサー大型を活用している業界別でコンプレッサーの用途を以下にまとめました。

• 製造業：大型コンプレッサーは、製品の製造工程でエネルギーを供給するために使用されます。圧縮空気は、駆動力、冷却、気体の移送などに利用されます。
• 石油・ガス産業: 大型コンプレッサーは、石油やガスの生産、処理、輸送において重要な役割を果たします。圧縮空気は、パイプラインの清掃やガスの圧縮に使用されます。
• 排気ガス処理: 大型コンプレッサーは、排気ガスの処理や浄化装置に使用されます。排気ガスを圧縮して処理することで、効率的な浄化が可能となります。
• 発電所: 大型コンプレッサーは、発電所においてガスタービンや蒸気タービンの運転に使用されます。圧縮空気は、タービンの冷却や制御装置の作動に必要です
• 鉱業: 大型コンプレッサーは、鉱山での鉱石の採掘や加工に使用されます。圧縮空気は、鉱石の掘削機や爆破作業において必要とされます。

大型コンプレッサーの選び方と注意点

コンプレッサーを新規で導入する際に、後悔をしない選び方と注意点についてご紹介します。

大型コンプレッサーの選び方

大型コンプレッサーを導入する際に、適正な物を選ぶために重要な項目があります。
以下の項目をチェックして、コンプレッサーを選びましょう。

• 必要な圧力および流量: コンプレッサーの正しい選定において最も重要な内容は、必要な圧力と流量です。使用するアプリケーションや機器の要件に合わせて、十分な圧力と必要な流量を提供できるコンプレッサーを選ぶ必要があります。
• 稼働時間と耐久性: コンプレッサーの稼働時間と寿命も重要な項目です。連続的な運転やヘビーデューティな使用に耐えるためには、耐久性が求められます。製造業や産業環境では、24時間運転が必要な場合もありますので、そのような状況に耐えられるコンプレッサーを選ぶことが重要です。
• エネルギー効率: コンプレッサーはエネルギーを使用するため、エネルギー効率の高いモデルを選ぶことは経済的に考えておくと良いポイントです。省エネルギーのコンプレッサーは、運用コストを削減し、環境にもやさしい選択肢となります。
• 騒音レベル: コンプレッサーは騒音を発生することがありますので、作業環境や周囲の環境に配慮して、騒音レベルの低いモデルを選ぶと良いです。
• サポートと保証: コンプレッサーの製造元や販売元が信頼性の高いサポートと保証を提供しているかどうかも確認しましょう。

大型コンプレッサーの注意点

大型コンプレッサーを活用する際の注意点、工場内で使用されている機器はすべて危険リスクがあるものばかりです。コンプレッサーもその一つです。
コンプレッサーを使用する際は安全対策をしっかり行いましょう。作業者の保護具の着用や操作マニュアルに沿った操作を行っているかなど。

また、コンプレッサーは設置場所が重要になります。大型のコンプレッサーの場合専用の設置場所が必要ですが、十分に換気でき熱や騒音が周囲に影響が出ないかを確認しましょう。特に大型機の吸い込む空気量は莫大ですので、想像以上に異物も吸い込みます。ですから、設置空間の雰囲気についても十分配慮してください。

コンプレッサーは工場で1.2番に大きく稼働する機器です。そのため、定期的なメンテナンスと点検がとても重要になります。突然の故障などで工場の動きが止まってしまうと機会損失になります。

大型コンプレッサーのメンテナンスとトラブルシューティングに関しては以下でご紹介します。

大型コンプレッサーのメンテナンスとトラブルシューティング

大型コンプレッサーのメンテナンスとトラブルシューティングについて、以下にいくつかの一般的な指針を示します。
※コンプレッサーの具体的なモデルやメーカーによって異なるメンテナンス手順やトラブルシューティングの方法が存在するため、それらの指示に従いましょう。

メンテナンスのポイント

• 定期的な点検: コンプレッサーの動作、油レベル、フィルターの清掃状態などを定期的に点検しましょう。必要に応じてオイルの交換やフィルターの交換を行います。
• オイルの管理: コンプレッサーのスムーズな運転と寿命を保つために、オイルの品質とレベルを適切に管理しましょう。定期的なオイル交換とオイルフィルターの交換が必要です。
• エアフィルターの清掃と交換: エアフィルターは空気中の異物を取り除き、コンプレッサーの内部を保護します。エアフィルターの清掃と定期的な交換を行い、効果的なフィルタリングを確保しましょう。
• 管路の点検: コンプレッサーからの圧縮空気を供給するパイプラインや配管を定期的に点検し、漏れや損傷がないか確認しましょう。必要に応じて修理や交換を行います。
• 冷却システムの清掃: 冷却ファンや冷却器のフィンが汚れやほこりで詰まっていないか確認し、必要に応じて清掃します。適切な冷却が維持されることで、コンプレッサーの過熱を防ぐことができます。

トラブルシューティングのポイント

• 異音や振動: 異常な騒音や振動が発生した場合、コンプレッサーの部品や取り付けに問題がある可能性があります。点検し、締め付けや調整が必要な箇所を確認してください。
• 圧力低下: コンプレッサーからの圧力が低下している場合、エアリークや圧力制御装置の不具合が考えられます。システム全体を点検し、エアリークの特定と修理、制御装置の調整を行いましょう。
• 過熱: コンプレッサーが過熱している場合、冷却システムやオイル冷却装置に問題がある可能性があります。冷却ファンやフィンの清掃や修理、オイル冷却装置の点検を行ってください。

トラブルが起きてしまってからだと、対応も時間がかかります。
そのため定期的に点検とメンテンナンスを行う必要があります。

当社でコンプレッサーの定期点検やメンテナンスを行っています。
ご相談とお見積りについて無料なので、お気軽にお申し付けください。

おすすめ大型コンプレッサーの日本メーカー3選

ここからは、大型コンプレッサーのおすすめメーカーをご紹介します。

• 日立産機システム
• コベルコ
• 北越工業

まとめ

今回の記事では、大型コンプレッサーについてご紹介しました。正しい選び方や注意点などをわかりやすく記載しましたが、難しくはなかったでしょうか。

また、大型コンプレッサーでおすすめのメーカーをご紹介しました。高品質でサポートも充実している点があるため、大型コンプレッサーを新規で導入される企業は、今回の記事を参考に失敗のない選び方をしてみてください。