コンプレッサー(圧縮機)が動かないときの5つの確認ポイント
コンプレッサー(圧縮機)が動かない!何故でしょう?
多くの工場などでコンプレッサー(空気圧縮機)が使われています。日々、使い続けていると「突然止まってしまった」「スイッチを入れても動かない」などの現象が起きて、困り果ててしまうこともあると思います。その際、どうすれば対処できるか?とマニュアルを見たりしますよね。コンプレッサーが止まってしまうと工場や仕事自体が滞ってしまいます。そのため今回は「できるだけ早く解決したい!」という方に向けて、コンプレッサーが動かないときに、まず、確認しておきたいポイントをご紹介いたします。今回は弊社でも扱っているスクリュー機についてご紹介いたします。
コンプレッサー(圧縮機)が動かないときの5つの確認ポイント!
コンプレッサー(圧縮機)が動かないときに見ていただきたい5つのポイントがあります。まずは、その項目を確認してください。
1. まずは電源が正常に来ているか
電源が正常に来ているかは、ブレーカーのON/OFFの確認、三相200V共に電圧があるか、電気配線の外れ、緩み、断線がないかも確認してください。
(注)配線の外れている場合は、そのまま電源を入れてしまうと危険です。そのため、ご自身で修理しようとせず、電源をOFFの状態で業者にお問い合わせることが大切です。弊社でも修理を行っていますので、こちらのお問い合わせよりご連絡下さい。
2. 圧縮エアーが設定圧(圧力スイッチ)以上に溜まっていないか
この場合は、圧縮空気が溜まっている事で運転を停止している状態になります。
圧力スイッチを使っているコンプレッサーが該当します。コンプレッサー(圧縮機)本体の空気が溜まっている事で不動の原因になります。圧縮エアーが設定圧以上にたまっていないかを確認してください。
3. モニター表示搭載の場合、エラー表示が出てくる可能性が大です。
まずは、何のエラーが表示されているか、ご確認下さい。
4.吸込フィルター目詰まり・オイルクーラーの汚れ、詰まりの確認
吸込フィルターに塵埃が詰まっていくと、圧縮機本体の出口温度(モニターで確認)上昇になり、停止する原因になります。電源を落とした後、吸込フィルターにエアーブローなど清掃をしてみましょう。
オイルクーラーの冷却フィン部分に塵埃がたまり冷却機能が正常ではなくなっている原因もあります。電源停止後、オイルクーラーの冷却フィン部分の清掃をしてみましょう。
(注)オイルクーラーの冷却フィン部分は形状上埃などがたまりやすくなっていますので定期的に清掃するように心がけましょう。
5. 油面計の値が規定値より下がっていたり、黒ズミが見られる場合
この場合は、専用オイルを足すことで一時的に復旧する場合があります。コンプレッサー周囲温度の高い日が続くなどして油の劣化が進み、内部フィルターが十分に機能しなくなり、本体内の圧縮空気温度が規定値以上に上昇することが原因の一つと考えられます。専用オイルを足すことで、一時的に温度を上がりにくくします。専門業者による早めの整備をお薦めします。
上記5つのポイントを確認したのにもかかわらず変わらず動かない場合、コンプレッサー(空気圧縮機)の機構に問題が生じている可能性があります。
直感で触ってしまうとその後大きな事故・故障の原因になってしまいますので、弊社のような業者にお問い合わせください。
羽田コンプレッサーの実績紹介!
コンプレッサー(圧縮機)の定期点検と吸込フィルターエレメントの清掃・交換についてご紹介いたします。
コンプレッサー(空気圧縮機)の定期点検
コンプレッサー(空気圧縮機)を安全かつ、機能を十分に維持して稼働させるには、毎日の点検・メンテナンスはもちろんのこと、メーカーが定めた期間ごとに行う「定期整備」も非常に重要です。コンプレッサーの整備の事前準備について「ドライヤー用オートドレントラップ」の整備についてご紹介します。
吸込フィルターエレメントの目詰まり対処
コンプレッサーの吸込フィルターには、使用するたびに目詰まりが起こり、やがて警報表示が出ます。この際は、できるだけ早急に吸込フィルターエレメントを清掃・交換する必要があります。弊社の事例として、吸込フィルターエレメントの清掃・交換についてご紹介いたします。
まとめ
コンプレッサーは、定期的に稼働しないと本体に錆が発生する事があります。長期間使用しない場合は、保管前と再開時の注意事項が何点かございます。
下記のリンクに詳しくご紹介しております。
また、これらの現象を未然に防ぐ為、日々の運転管理を行っていく必要があります!
弊社では、定期的な保守・点検・清掃を推奨していますので、ぜひ今回の記事を参考にこまめなメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。