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columnコラム

コンプレッサーから異音がする原因と対策について詳しく解説

コンプレッサーは、工場や建設現場、各種設備で重要な役割を果たす機械ですが、長期間使用していると異音が発生することがあります。異音はコンプレッサーの異常を知らせるサインであり、適切な対処をしないと故障の原因にもなり得ます。

本記事では、コンプレッサーから異音が発生する原因とその対策について詳しく解説します。

コンプレッサーの異音は、機械が発する通常の運転音とは異なり、何らかの異常が発生していることを示している可能性があります。異音を放置すると、部品の摩耗が進み、最悪の場合、コンプレッサーの停止や重大な故障につながることもあります。

そのため、異音の種類や発生源を特定し、適切な対策を講じることが不可欠です。

 

異音の種類と原因

コンプレッサーから発生する異音にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる原因が考えられます。

以下に代表的な異音の種類とその原因を紹介します。

 

金属音がする場合

コンプレッサーから「カンカン」「ガンガン」といった金属がぶつかるような音がする場合、主に以下の原因が考えられます。

  • ベアリングの摩耗や破損:回転部分を支えるベアリングが摩耗すると、スムーズな動作ができず異音が発生します。特に長時間運転を続けていると、摩耗が進行しやすくなります。
  • クランクシャフトやコンロッドの緩みや破損:内部の駆動部品に異常があると、運転時に金属音が発生することがあります。クランクシャフトの偏摩耗やコンロッドの緩みは、深刻な損傷につながることもあります。
  • ピストンリングの摩耗:ピストンリングが摩耗するとシリンダー内で適切な圧縮ができず、金属同士がぶつかる音がすることがあります。この状態が続くと、エネルギー効率の低下にもつながります。

このような場合、早急に点検を行い、摩耗した部品の交換や修理が必要になります。

ベアリングやピストンリングの定期的な交換も、異音を防ぐための有効な対策となります。

 

異常な振動音がする場合

「ゴトゴト」「ガタガタ」といった異常な振動音がする場合、以下のような原因が考えられます。

  • ボルトやナットの緩み:コンプレッサーの固定が不十分だと、振動によって異音が発生することがあります。特に、設置場所の環境が変化した場合には、ボルトやナットの締め直しが必要です。
  • 防振ゴムの劣化:コンプレッサーの振動を吸収するゴムが劣化すると、直接振動が伝わり大きな音がすることがあります。防振ゴムは、定期的に交換することで異音の発生を防ぐことができます。
  • ファンやプーリーのバランス不良:冷却ファンやプーリーのバランスが崩れると、振動が発生し異音の原因になります。この場合、バランス調整を行うことで振動を軽減できます。

このような異音が発生した場合、コンプレッサーの各部の緩みを確認し、必要に応じて防振対策を講じることが重要です。

 

シューシュー、ヒューヒューという音がする場合

エア漏れが原因で「シューシュー」「ヒューヒュー」といった音がする場合、以下の点をチェックしましょう。

  • ホースや配管の亀裂や破損:エアホースや配管に亀裂があると、そこから空気が漏れて異音が発生します。特に高圧エアを使用する場合、わずかな亀裂でも大きな異音の原因になります。
  • 接続部の緩み:ホースの接続部やバルブが緩んでいると、空気が漏れて音がすることがあります。適切な締め付けを行うことで、異音の発生を抑えることができます。
  • ガスケットやシールの劣化:パッキンやシール部分が劣化すると、隙間から空気が漏れて異音がすることがあります。定期的に交換することで、エア漏れを防ぐことが可能です。

このような場合、配管の点検を行い、必要に応じて交換や締め直しを行うことが大切です。

 

まとめ

コンプレッサーの異音は、機械の異常を知らせる重要なサインです。異音の種類によって考えられる原因が異なり、適切な対策を講じることで故障を防ぐことができます。

異音が発生した場合は、早めに原因を特定し、必要な修理やメンテナンスを行うことが大切です。

また、日頃の点検やメンテナンスを徹底することで、異音の発生を防ぎ、コンプレッサーを長持ちさせることが可能です。

特に、定期点検の実施と予防的な部品交換を行うことで、コンプレッサーの信頼性を高めることができます。

適切な管理を続けることで、予期せぬトラブルを防ぎ、安定した運用を確保することができるでしょう。

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