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columnコラム

高圧・常圧コンプレッサーそれぞれについて解説!

コンプレッサーは、工場や建築現場などで欠かせない機械です。

 

そんなコンプレッサーには様々な種類が発売されています。

 

例えば、サイズで見ると小型〜大型まで存在しています。

 

圧縮別ではレシプロやスクリュー、スクロールなどの圧縮方法もあるのです。

 

各メーカーから幅広くコンプレッサーが開発される中で高圧コンプレッサーと、常圧コンプレッサーの2つが存在していることをご存知でしょうか。

 

今回は、高圧と常圧それぞれの特徴について解説します。

 

【記事まとめ】
・コンプレッサーには、高圧と常圧の2種類がある
・高圧タイプは、常圧タイプよりも価格が高い
・エア工具には、高圧対応と常圧対応に分かれているため部品交換時は注意!

 

 

コンプレッサーについて

 

最初にコンプレッサーについて解説します。

 

コンプレッサーという機械は、内部で圧縮空気を作り出し、それを連続的に送り出す機械のことです。

 

使用されている場所といえばほとんどが工場です。

 

その他には建築現場や、日常的に利用するような場所で使われているところを見かけます。

 

例えば、電車に搭載されています。

 

コンプレッサーが作り出した圧縮空気がエアブレーキという電車のブレーキに役立てられているのです。

 

 

コンプレッサーの特徴

 

さまざまな用途で活躍しているコンプレッサーですが、電力消費が著しく高い特徴があります。

 

工場全体の消費電力の内。おおよそ25%ほどがコンプレッサーが占めていると言われるほどです。

 

しかし、近年電気代の値上げや省エネ問題など電気に関する問題が発生しています。

 

工場の経営面や環境面に対して大きな打撃を食らうことがありました。

 

そこで、コンプレッサーの消費電力を抑えようという動きがあります。

 

各製造メーカーは省エネタイプのコンプレッサーを商品化しました。

 

今では、最新機種の特徴の中に「省エネ性能」の高さを謳うほど注目されています。

 

そして、導入する企業にとって環境問題だけでなく、ランニングコストが抑えられるというメリットがあります。

 

従来よりも省エネを実現しているコンプレッサーに入れ替えられるようになりました。

 

その他、スペックの向上やBluetooth搭載機種といった最新技術が盛り込まれている機種もあります。

 

最新技術搭載のコンプレッサーというと何となく目を輝かせてしまい、男心がムズムズしてしまいますよね。

 

 

高圧と常圧とは?

 

前項でコンプレッサーについて解説しました。

 

コンプレッサーといってもただ空気を圧縮しているだけではありません。

 

圧縮する空気が機種によって違う場合があります。

 

例えば、水素や窒素など特定の空気を扱う専用コンプレッサーがあります。

 

その他には、レシプロやスクリュー、スクロールなどの圧縮方法の違いもあるのです。

 

そんな様々な種類が存在するコンプレッサーの中には、「高圧 ・ 常圧」といった圧力の種類もあります。

 

ここから本記事の本題である高圧と常圧それぞれについて解説していきます。

 

 

高圧コンプレッサーについて

 

まず、高圧コンプレッサーとは、約2メガパスカルの空気圧の圧縮空気を作り出すことができる機種のことです。

 

空気圧が2メガパスカルになると通常のコンプレッサーでは機械が耐えられません。

 

そのため、高い空気圧でも問題なく作動できるだけの頑丈さが必要になってくることから、常圧コンプレッサーよりも頑丈に作られているのです。

 

また、頑丈さだけでなく常圧コンプレッサーに比べて一回り大きいサイズの機種となっております。

 

やはりサイズや構造など頑丈に作られている分、販売価格としては高めではあります。

 

 

常圧コンプレッサーについて

 

次に常圧コンプレッサーは、空気圧が0.3メガパスカルの機種のことです。

 

高圧コンプレッサーが2メガパスカルなので、約1/7弱ほどの空気圧を作り出すのが常圧コンプレッサーです。

 

0.3メガパスカルと言われてもどれくらい低いものなのか想像つかないと思います。

 

日常生活で例えると自動車のタイヤの空気圧と同じとされています。

 

サイズ感は、高圧コンプレッサーよりも一回り小さい程度です。

 

高圧コンプレッサーよりも空気圧が低いため、そこまで頑丈さは必要ありません。

 

そのため、コンパクトな規格になっております。

 

 

その他の種類について

 

ここまでちらほらコンプレッサーの種類について触れてきました。

 

そこで、高圧と常圧以外の種類についても解説しておきます。

 

種類としては、圧縮範囲・圧縮方法2点に絞りました。

 

では、その3点についてそれぞれ見てきます。

 

 

【種類①】圧縮範囲について

 

まずは、圧縮範囲についてです。

 

コンプレッサーには、大きく4種類に分けられています。

 

1つ目は、真空ポンプです。

 

真空ポンプとは、大気圧により真空状態にする機械のことを指します。

 

2つ目は、コンプレッサーです。

 

コンプレッサーとは、吐出圧力約0.1MPa[G]以上の機械のことを指します。

 

3つ目は、ブロワです。

 

ブロワとは、吐出圧力約10kPa以上0.1MPa[G]未満の機械のことを指します。

 

4つ目は、送風機です。

 

送風機とは、吐出圧力約10KPa未満の機械のことを指します。

 

【分類:圧力範囲】
1:真空ポンプ
2:コンプレッサー
3:ブロワ
4:送風機

 

 

【種類②】圧縮方法について

 

次に圧縮方法についてです。

 

圧縮方法には、主にレシプロ式・スクリュー式・スクロール式の3種類あります。

 

それぞれ空気を圧縮する方法が異なります。

 

その違いからメリットやデメリットも違いがありますので、解説していきますね。

 

 

レシプロ式

 

まずは、レシプロ式です。

 

レシプロ式は、コンプレッサーの中で伝統的な作りをしています。

 

また比較的安価でありながら、造りが簡易であることからメンテナンスがしやすい面があります。

 

レシプロ式では、シリンダ内部を上下動によって空気を吸入し、送り出すような仕組みです。

 

このピストンを動かす元となってい部品が2種類に分かれています。

 

1つ目は、エンジンコンプレッサーというエンジンで駆動するコンプレッサーです。

 

2つ目は、モーターコンプレッサーというモーターで駆動するコンプレッサーです。

 

特にエンジンコンプレッサーは、屋外キュービクルタイプと工事設備用のコンプレッサーに分けられています。

 

 

スクリュー式

 

次に、スクリュー式です。

 

スクリュー式は、3種類の中で最も多く採用されているコンプレッサーです。

 

特徴として、振動が静かであることや多くの現場で使われている中型コンプレッサーに適しているところがあげられます。

 

スクリュー式では、ケーシング内に雄雌一対のスクリューローターがかみ合っている構造です。

 

空気の吸入の量と、吐出する量に違いがあります。

 

比較的多くの空気量を吸入し、吐出する側の口を吸入よりも小さくすることで圧力が加わり、空気が圧縮される仕組みです。

 

 

スクロール式

 

最後にスクロール式です。

 

スクロール式では、ケーシングとローター間の容積を変化させています。

 

変化させることで圧縮空気が作り出されるのです。

 

特徴としては、小型のコンプレッサーにとって最も動力効率が良いところがあります。

 

また稼働時の動作音が静かである面から選ばれることもあります。

 

 

まとめ

 

今回は、高圧と常圧の特徴について解説しました。

 

高圧と常圧どちらを購入するか迷った際は、どれくらいの空気圧が必要かで選びましょう。

 

2メガパスカル必要であれば、高圧を。

 

0.3メガパスカル程度で問題なければ常圧で良いです。

 

本記事が購入の際の参考になりましたら幸いです。

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