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コンプレッサーのホースからエア漏れした際の修理までの流れについて解説

本記事では、コンプレッサーのホースからエア漏れした際に修理するまでの流れについて解説しています。

 

コンプレッサーは、精密機器のため劣化や消耗などが原因で状態が悪くなってしまうことがあります。

 

モーターやドレンコック、配線、ホースなどどの部品でも故障する可能性がありますので、「今度はそっちが壊れたか!」のような嘆く声が聞こえるのも珍しくありません。

 

そんなコンプレッサーの部品の中でもホースに絞って解説していきます。

 

【記事まとめ】

・ホースからエア漏れが起きることがある

・エア漏れによる損失は大きい

・早期発見・早期対処が必要なため専門店の力を借りるのが効率的

 

 

コンプレッサーのホースについて

 

ホースとは、コンプレッサーの圧縮空気や酸素など気体を送り込むために用いられるチューブのような形状をした部品です。

 

イメージは、家庭菜園の水やりで使うホースの両端に金具がついたモノだと思ってください。

 

圧縮空気を搬送するため気密性・耐圧性に優れた部品でもあります。

 

よくエアーホースと呼ばれていますよね。

 

また、コンプレッサーの調子が悪く、検査の依頼を受けた際によくみるとホース部分に問題があることは少なくありません。

 

メスカプラという金具付近からエア漏れが発生することや、コンプレッサーの熱によって劣化が進むなどのような症状が見られます。

 

結果的にチューブ部分の修理を余儀なくされることもよくあります。

 

ホース1本でも異常があれば、効率低下やコンプレッサーそのものの寿命が短くなるなど大きなリスクが発生します。

 

そのため、早期発見・早期対処が不可欠です。

 

では、ここからはそんなホースのエア漏れについて詳しく見ていきましょう。

 

 

エア漏れの主な原因とは

 

まず、なぜホースでエア漏れが起きるのかについて見ていきましょう。

 

前述でも上がりましたが、金具の部分の劣化や損傷、チューブの経年劣化やコンプレッサーの熱で弱くなり、破損するといったことがあげられます。

 

金具の部分では、金具とチューブのつなぎ目付近でホースが裂けたことでエア漏れに繋がることがあります。

 

ホースに蛇腹またはベローズという部品がないとつなぎ目で劣化が進み、避けるのです。

 

 

エア漏れによる損失とは

 

実際にエア漏れが発生した際は、どのような損失が生まれるのかまとめました。

 

主な損失としましては、作業効率の低下による時間の損失や、コンプレッサーの寿命が縮まり、修理の回数が増えるまたは買い替えが必要になるという金銭面の損失が考えられます。

 

まず、作業効率の低下につきましては、エア漏れにより正常状態と同じ力を出そうとしても弱まっているため、正常時よりもエネルギー消費を高めて動かなければいけません。

 

そのため、正常時よりも負荷がかかり、コストを増大させる恐れがあります。

 

これは、コンプレッサーが無理をすることで正常時と変わらない動きをしてコスト増大の結果になっていますが、そもそも力が弱く、コンプレッサーは動いても作業そのものができなくなる恐れもあるのです。

 

そのようになれば、作業ができないため、数時間あるいは数日作業ストップする可能性が出てきます。

 

最悪、作業スケジュールの組みなおしや、大幅修正が必要となり、作業効率低下に繋がりますよね。

 

また、コンプレッサーに負荷がかかる分、寿命が短くなり、別の部品で故障が発生することや買い替えが必要となる可能性もあります。

 

作業効率の低下だけでなく、金銭的なダメージを負うことも考えらるのです。

 

このことから分かるように日頃からメンテナンスを行い、早期発見しなければ大きなリスクに繋がりますので、注意が必要です。

 

 

エア漏れ早期発見するためには

 

ここまででホースからのエア漏れだけでもリスクがあることが分かりました。

 

では、実際にエア漏れが発生した際にすぐに気づくためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。

 

結論、日頃からコンプレッサーの状態を知っておくことです。

 

定期的にメンテナンスすることでコンプレッサーの状態が分かります。

 

また、完全に欠損していなくても傷んでいる部分やもうすぐ交換が必要な部品が分かると思います。

 

そのため、適切な時期に交換や専門店に相談など対処ができるのです。

 

また、定期的にメンテナンスをしていると言っても半年に一度や一年に一度など次のメンテナンスまでの期間が長くならないよう注意しましょう。

 

最低でも月に1度は清掃も含めてメンテナンスすることをオススメします。

 

それでは、日頃エア漏れしていないか簡単にチェックする方法を4つご紹介します。

 

 

【チェック方法①:耳で聞く】

 

エア漏れしているかチェックする際の簡単な方法は、五感を使うことです。

 

まず、五感のうち聴覚を使いましょう。

 

耳で異音や空気が漏れ出るような音がしていないか耳を澄まして聞いてみてください。

 

何も音が無ければ問題ありません。

 

もし、違和感があればおとの発生源を突き止めてください。

 

そこからエアが盛れているということです。

 

異音を聞き取れてもどこから音が発生しているのかわからないときは、専門店を呼びましょう。

 

専門店に見てもらって、修理が必要であれば見積もりを出してもらえますので、専門店と相談して修理についてご判断ください。

 

また、簡単にチェックする方法の中で、耳で聞く方法が一番精度が高いので、聞き間違いレベルでなければ早めに専門店を呼んで、問題を先送りしないよう注意してください。

 

 

【チェック方法②:手をかざす】

 

2つ目の方法は、手をかざして確認するやり方です。

 

エア漏れしている場所は、空気が漏れ出ていますので、手をかざすと漏れた空気が手に当たり、発見できます。

 

作業としては簡単ですが、漏れ出た空気が微弱なモノであれば手で感じにくいため、気づかずスルーしてしまう可能性があります。

 

また、手袋や軍手を外して素手で確認するようご注意ください。

 

手袋や軍手をはめているとより発見しにくくなります。

 

 

【チェック方法③:泡を吹きかける】

 

3つ目の方法は、泡を吹きかけて確認するやり方です。

 

石鹸水の泡やガスリークスプレーなど泡を吹きかけることでエアを見つけます。

 

エアが漏れ出ている箇所では、空気の動きがありますので、泡を吹きかけることで泡に空気が当たります。

 

すると、泡が小さく動きますので、目で確認することができるのです。

 

注意点として、コンプレッサーは精密機器なため泡を吹きかけることで故障の原因に繋がることがあります。

 

水に弱い部分や泡が入ってはいけない隙間などはマスキングテープやビニールで保護してから吹きかけると安心です。

 

また、吹きかけた箇所は、確認後しっかりふき取るようにしましょう。

 

 

【チェック方法④:エア漏れの検知器を使う】

 

4つ目の方法は検知器を使って確認する方法です。

 

ハンディ超音波カメラという超音波で圧縮空気漏れの検知や部分放電検知などさまざまな異常を検知できる機器があります。

 

このような検知器を使うことでより正確かつ確実にエア漏れを発見できます。

 

一方で機器を使う場合、高額商品であることがほとんどです。

 

ピンキリではありますので、1万円前後〜100万円近い金額の商品まで様々です。

 

オーバースペックの機器を購入する必要はありませんが、安すぎるあまり精度が低いなどスペックが低すぎる商品を購入しないようご注意ください。

 

 

まとめ

 

今回は、コンプレッサーのホースで発生するエア漏れについて解説しました。

 

何よりも確実な方法は専門店に定期メンテナンスを依頼することだと思います。

 

費用は発生しますが、その分スタッフがメンテナンスに追われることは無く、タスクを減らすことができます。

 

また、エア漏れだけでなくコンプレッサーの異常の早期発見や、メンテナンスすることでより長持ちしますので、トータルコストは安くなりやすいです。

 

ぜひ、ご検討ください。

 

 

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