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コンプレッサーの点検に関する法令について

本記事では、コンプレッサーの点検に関する法令についてまとめました。

 

コンプレッサーは、工場や建築関係など様々な現場で活躍している機械です。

 

各現場内でも使用頻度の高い機械で、特に工場では毎日のように使用しますよね。

 

そんなコンプレッサーには点検に関する法令が定められています。

 

コンプレッサーを所有する場合、様々な義務が課せられます。

 

そのため、必ず法令を把握する必要があるので、一緒に確認していきましょう。

 

【記事まとめ】

・コンプレッサーには、点検に関する法令が定められている

・点検を行った時の記録を保存するなどいくつも指示がある

・コンプレッサーの定期点検の周期は、一般的に「稼働時間が6,000時間毎または1年経過毎」

 

 

コンプレッサーとは

 

まずは、コンプレッサーについて紹介します。

 

コンプレッサーとは、空気を圧縮し、連続的に送り出す機械のことです。

 

コンプレッサーの中には、様々な種類があり、「扱う空気」によって分けられます。

 

例えば、一般的に空気を扱うコンプレッサーのことを「エアーコンプレッサー」または、「ガスコンプレッサー」と呼びます。

 

そのなかでも、扱う空気が限定されている場合、その空気の名称が付きます。

 

水素を扱うコンプレッサーであれば、水素ガスコンプレッサー。

 

窒素を扱うコンプレッサーであれば、窒素ガスコンプレッサー。

 

その他には、都市ガスやCmHn系炭化水素ガスなど様々な空気を圧縮できます。

 

また、コンプレッサーの分類はガスだけでなく、「往復式・回転式・遠心式・軸流式」など圧縮方法によってもコンプレッサーには種類が分けられています。

 

 

点検に関する法令

 

コンプレッサーには、点検に関する法令が定められています。

 

これは、使用者あるいは所有者に課せられている義務です。

 

実際、確認してみると思っていたより細かく決まっていて、驚かれる方もいらっしゃいます。

 

逆にいくつも定められているからこそ、しっかり把握しておかなければ「知らなかった」という状態になってしまいます。

 

もし、故意ではなかったとしても法令を尊寿しなかった場合、法的な問題が発生するでしょう。

 

例えば、行政処分や刑事罰です。

 

改善命令、業務停止命令、過料などの行政処分を受ける可能性があります。

 

また、重大な事故が発生した場合、業務上過失致死傷罪などの刑事責任を問われる可能性もあるでしょう。

 

それでは、点検に関してどんな法令が定められているのか確認していきましょう。

 

 

1. ボイラー及び圧力容器安全規則

 

1つ目は、ボイラー及び圧力容器安全規則です。

 

コンプレッサーは、空気などの気体を圧縮し、高圧状態にする機械です。

 

この高圧状態の気体が封じ込められている部分は、いわば「圧力容器」としての役割を果たしていると言えます。

 

そのため、法律で定められた安全基準を満たす必要があります。

 

圧力容器として扱われる基準は、以下の通りです。

 

【圧力容器として扱われる基準】

 ・最高使用圧力: 0.2MPa(メガパスカル)以上
・内容積: 40L以上
・胴内径: 200mm以上かつ胴長1000mm以上

 

 

ボイラー及び圧力容器安全規則の内容は、以下の通りです。

 

【ボイラー及び圧力容器安全規則】

・対象: 圧力容器として扱われるコンプレッサー(一般的に、最高使用圧力0.2MPa以上で、内容積が40L以上の容器)
・内容: 定期的な自主検査の実施、検査記録の保存、安全弁の作動確認などが義務付けられています。検査の周期は、圧力容器の種類や大きさによって異なります。
・目的: 圧力容器の破裂による事故を防ぎ、人身や財産の安全を確保すること。

 

 

2. 高圧ガス保安法

 

2つ目は、高圧ガス安保法です。

 

こちらは、高圧ガスを扱うコンプレッサーを対象に定められています。

 

詳しい内容は、以下の通りです。

 

【高圧ガス保安法】

・対象: 高圧ガスを扱うコンプレッサー
・内容: 高圧ガスの種類、使用場所、貯蔵量などに応じて、製造、充填、運搬、貯蔵、使用に関する許可や保安に関する事項が規定されています。
・目的: 高圧ガスによる爆発、火災などの事故を防ぎ、人身や財産の安全を確保すること。

 

 

3. 労働安全衛生法

 

3つ目は、労働安全衛生法です。

 

現場でスタッフが使用するすべてのコンプレッサーが対象となっています。

 

詳しい内容は、以下の通りです。

 

【労働安全衛生法】

・対象: 労働者が使用するすべてのコンプレッサー
・内容: 危険防止のための措置、定期的な点検、教育訓練などが義務付けられています。具体的には、機械の整備不良による事故防止、騒音や振動対策などが挙げられます。
・目的: 労働災害を防ぎ、労働者の安全と健康を確保すること。

 

 

4. 騒音規制法

 

4つ目は、騒音規制法です。

 

騒音を発生させ、特定施設に該当するコンプレッサーに定められています。

 

詳しい内容は、以下の通りです。

 

【騒音規制法】

・対象: 騒音を発生させるコンプレッサー(特定施設に該当する場合)
・内容: 騒音レベルの規制、低減対策などが定められています。特定施設とは、工場、事業場などで、都道府県知事が騒音規制が必要と認めた場所です。
・目的: 生活環境の保全と、騒音による健康被害の防止を図ること。

5. 振動規制法

 

5つ目は、振動規制法です。

 

振動を発生させ、特定施設に該当するコンプレッサーに定められています。

 

詳しい内容は、以下の通りです。

 

【振動規制法】

・対象: 振動を発生させるコンプレッサー(特定施設に該当する場合)
・内容: 振動レベルの規制、低減対策などが定められています。騒音規制法と同様、特定施設が対象となります。
・目的: 生活環境の保全と、振動による健康被害の防止を図ること。

その他

 

最後にその他把握しておいた方が良い内容をご紹介します。

 

まず、電気用品安全法です。

 

電気機器としてのコンプレッサーに適用されます。

 

電気的安全に関する基準が定められています。

 

次に、特定化学物質の規制に関する法律です。

 

使用する潤滑油などが該当する場合があるので、ご注意ください。

 

化学物質による健康被害を防ぐための規制が適用されています。

 

 

注意点

 

 

ここまで法令をご紹介しました。

 

1つ1つ要点だけまとめていますので、皆さんでもどんな法令なのか調べてみてください。

 

こういった法令に関して注意点があります。

 

それは、法令が頻繁に改正されるというところです。

 

決して、「一度確認したからOK!」というわけにはいきません。

 

必ず最新の法令を確認し続けなければいけません。

 

また、コンプレッサーの種類や設置場所、使用状況によって、適用される法令は異なります。

 

自社の場合、どんな法令が適用されるかも知っておく必要があります。

 

最新の法令や、自社に適用する法令に関して、専門的な知識が必要ですよね。

 

常に把握し続けるにも限界はありますので、うまく専門家を頼ってみてください。

 

定期的にメンテナンスを依頼しているコンプレッサー専門店と相談すると良いでしょう。

 

 

まとめ

今回は、コンプレッサーの点検に関する法令ついて解説しました。

 

羽田コンプレッサーでは、定期的なメンテナンスも受け付けています。

 

お困りの時はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

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