コンプレッサーの値段について
今回の記事は、コンプレッサーの値段についてまとめました。
コンプレッサーの値段は、種類やメーカー、性能などによって異なります。
単純に小型コンプレッサーは安く、大型コンプレッサーは高いです。
一方でコンプレッサーを購入する際、値段だけ見れば良いというわけではございません。
購入時は、用途やアフターサービスなど値段以外にもチェックしておきたい項目があります。
安く抑えすぎると、安かろう悪かろうという体験をしてしまうのです。
では、実際コンプレッサーはどれくらいの値段がかかるのか、購入時の注意点は何か見ていきましょう。
【記事まとめ】
・コンプレッサーの値段は、種類やメーカーなどによって異なる ・「小型コンプレッサー<大型コンプレッサー」のように値段の違いもある ・購入時の注意点として、アフターサービスなど保障関係にも注意しよう! |
コンプレッサーとは
コンプレッサーとは、空気を圧縮する機械のことです。
この圧縮した空気から生まれるエネルギーを利用して様々な作業が効率よく行えます。
そんなコンプレッサーは、工場や建築現場などでよく見かけますね。
例えば、エア釘打機はコンプレッサーを利用した代表的な工具の1つです。
用途は、コンプレッサーで圧縮した空気を利用して、木材へ釘を打ち込んでくれます。
圧縮した空気のエネルギーによって、素早く釘を打ち込めるため、作業が格段に速くなりました。
その他の現場では、研磨や塗装、加工などでコンプレッサーが使われています。
このようにコンプレッサーは、ありとあらゆる場所で大活躍していることが分かります。
それでは、欠かせない存在となっているコンプレッサーについてより詳しく見ていきましょう。
コンプレッサーの種類について
まずは、コンプレッサーの種類から見ていきます。
コンプレッサーの種類は、大きく3つに分類できます。
そのため、それぞれ下の表にまとめてみました。
【コンプレッサーの種類】
・往復式 ・回転式 ・遠心式 |
これらについて同じコンプレッサーではあるものの、どれも同じ性能というわけではありません。
また、往復式~遠心式までより細分化もできます。
ちなみに、皆さんは、それぞれどのようなコンプレッサーなのかご存知でしょうか。
実は知らないという方、ご安心ください。
「どれも同じじゃないの?」と思っている方、少なくないです。
では、それぞれどんな特徴があるのか順に解説していきます。
【種類①】往復式コンプレッサーについて
1つ目は、往復式コンプレッサーについてです。
往復式コンプレッサーとは、内部にあるピストンが往復運動することで空気を圧縮するタイプのことです。
そんな往復式コンプレッサーの特徴は、シンプルな構造をしているところです。
シンプルな造りをしているお陰で、部品数が少なく、製造コストが抑えられます。
また、構造がシンプルなため耐久性も優れているのです。
「シンプルということは、空気圧は弱いの?」と疑問に持たれると思いますが、決してそうではありません。
逆に高圧の空気を生成することができます。
デメリットとしては、ピストンにより振動や騒音が大きくなる傾向にあります。
静音性を求める方は、注意したほうが良いでしょう。
また、バルブなどへの負荷が大きいことから連続運転に適していない機種もあります。
どのような用途で使用するか専門業者と相談したうえで購入することをオススメします。
【往復式コンプレッサーの特徴】
・シンプルな構造 ・製造コストが抑えられる ・高圧の空気を生成可能 ・振動/騒音に注意 ・部品への負荷が大きい傾向にあり |
【種類②】回転式コンプレッサーについて
2つ目は、回転式コンプレッサーについてです。
回転式コンプレッサーとは、ローターの回転部品によって、空気を圧縮するタイプのことです。
そんな回転式コンプレッサーの特徴は、仕組みにあります。
回転式コンプレッサーの仕組として、大きく3つに分けられます。
「スクリュー式/ロータリー式/スクロール式」の3種類です。
これら3つのタイプには共通したメリットがあります。
それは「連続運動に強く、騒音が少ない」ということです。
また、圧縮効率が良いことから省エネ性に高い評価も受けています。
電気代のようにランニングコストも抑えらるのです。
一方で、複雑な構造をしていることから初期費用が高くなる傾向にあります。
そのため、購入時は高くつきつつも、省エネ性を考慮して長期的には安くなることをどう考えるかがポイントです。
また、構造の複雑さから修理に影響することもあります。
購入する際は、自社の用途と照らし合わせて慎重に検討しましょう。
【回転式コンプレッサーの特徴】
・「スクリュー式/ロータリー式/スクロール式」の3種類がある ・連続運動に強い ・騒音が少ない ・圧縮効率が良いことから省エネ性能が高い ・複雑な構造をしていることから初期費用が高い ・構造上修理に影響する可能性がある |
【種類③】遠心式コンプレッサーについて
3つ目は、遠心式コンプレッサーについてです。
遠心式コンプレッサーとは、羽根車を高速回転させることで空気を遠心力で押し出し、圧縮させるタイプのことです。
遠心式コンプレッサーの特徴は、高い効率性と少ない振動/騒音です。
構造上大量の空気を連続して圧縮できることから高い効率性を持っています。
そのため、発電所でボイラーへの空気供給や、空調設備の空気循環などに役立てられています。
また、回転運動の滑らかさから振動や騒音の少なさが実現できているのです。
デメリットとしては、部品の生産する上で高精度な加工かつ複雑な構造をしていることから初期費用が高い傾向にあります。
高性能を実現するために、部品の加工が難しく、コストが掛かっています。
結果、初期費用が高くなるのです。
その他には部分負荷状態の時に効率が低下する傾向にあります。
【回転式コンプレッサーの特徴】
・羽根車を高速回転させることで空気を遠心力で押し出し、圧縮させている ・特徴は、高い効率性と少ない振動/騒音 ・低圧から高圧まで幅広い圧力で供給可能 ・部品の生産コストが高いことから、初期費用が高くつきやすい ・部分負荷状態の時に効率が低下する傾向にある |
コンプレッサーの価格相場は?
ここからは、コンプレッサーの価格について3つのパターンに分けて解説します。
1つ目は、小型コンプレッサーの価格についてです。
小型のコンプレッサーは、よく家庭用として販売されていることが多いです。
その価格は、数万円~数十万円ほどのコンプレッサーの中では低価格帯で販売されています。
2つ目は、中型のコンプレッサーです。
中型のコンプレッサーは、工場用として販売されていることが多いです。
その価格は、十数万円~数百万円です。
企業向けのため、小型に比べてしっかりとしたお値段がしますね。
3つ目は、大型のコンプレッサーです。
大型のコンプレッサーは、産業用として販売されていることが多いです。
その価格は、数百万円~数千万円です。
大型コンプレッサーは、中型よりもサイズが大きく、より規模もはるかに広がります。
より高性能な規格で使られることから値段も高価格帯に入りますね。
購入時のポイントは?
最後に購入時のポイントについて解説します。
購入時のポイントは、性能面やコスト面、アフターサービスなどを確認しましょう。
性能面では、コンプレッサーをどのような用途や目的で使用するか把握が必要です。
決して、必要以上の性能を持ったコンプレッサーを買わなくても問題ありません。
ちょうど良い性能で十分作業は行えます。
ただ、現時点では必要ないとしても将来的に高性能さが必要になる場合もあります。
購入時に先の状況も専門業者に相談しておくと良いでしょう。
コスト面では、購入予算だけでなく、ランニングコストも確認しておいてください。
基本的にコンプレッサーは、電気代がかかります。
そのため、効率さや省エネ性能を見て、ランニングコストがどれだけ抑えられるかなど検討しておくことをオススメします。
また、将来的にかかるお金としてランニングコストだけではありません。
いつかは故障による修理費は、発生します。
そのため、故障時のサービスや、保証期間が何年か見ておきましょう。
特に複雑な構造をしたコンプレッサーは、故障しやすい傾向にあるので、保障内容や修理時についてなど確認が必要です。
まとめ
今回は、コンプレッサーの値段について解説しました。
小型・中型・大型によって値段は大きく違いましたね。
また、小型・中型といった枠の中でも値段に差があります。
どれが自社に適しているのかお悩みの際は、羽田コンプレッサーへご相談くださいませ。