コンプレッサーの圧力調整弁について
コンプレッサーは、食品加工や建築関係など様々な場所で使用されています。
もし、コンプレッサーが止まってしまうと現場では大打撃を食らうこともありますよね。
そのため、なくてはならない存在でもあります。
そんなコンプレッサーは、精密機器のようにたくさんの部品で組み立てられています。
その中に「自動弁」という部品があることをご存知でしょうか?
自動弁は、大きく2種類に分けられます。
他力式自動弁と自力式自動弁です。
そこで今回は、他力式自動弁に分類する「調整弁」について解説していきます。
調整弁は、コンプレッサー内の圧力を調整するために欠かせない重要な部品の1つです。
自動弁や調整弁について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
【記事まとめ】 ・調整弁(コントロールバルブ)とは、コンプレッサー内の圧力を調整するための部品の1つ ・調整弁が壊れると、上限圧力が不安定になる ・定期メンテナンスを行って、内部圧力を安全に保とう! |
バルブとは?
まずは、バルブについて解説します。
バルブとは、液体や気体などが通り道に取り付ける機器のことです。
バルブの役割は、通り道を通る気体や液体を制御することです。
設定数値や上限圧力に達した際は、バルブの弁が閉じて数値が上昇しすぎないよう防ぎます。
逆に設定した数値よりも下回った際は、弁を開けて上昇するように制御します。
実は、そんなバルブが身近な場所で使われているのです。
例えば、水道の蛇口や自動車のエンジンといった皆さんが日常的に使うところに潜んでいます。
水道の蛇口では、ひねると水が出てきますよね。
閉めると水が止まるでしょう。
水が出たり、止まったりする現象も皆さんがひねった加減に合わせて、バルブが開閉することで水の流れを調整してくれています。
このようなバルブの開閉がコンプレッサーでも起きていると思ってください。
用語としては、通常「弁」や「バルブ」というように使います。
弁、バルブどちらも同じ意味を持つと考えて良いでしょう。
またバルブは全ての弁の総称でもあります。
さらに、手動弁・自動弁・その他の3つに分けられます。
今回の記事の本題である圧力調整弁については、自動弁の中の1種です。
そのため、次に自動弁について見ていきましょう。
自動弁(オートマチックバルブ)とは?
次に、自動弁について解説します。
自動弁とは、自力式自動弁と他力式自動弁の2種類を総称した弁の名称のことです。
特徴としては、名前にある通り自動で弁の開閉を行ってくれます。
では、自力式自動弁と他力式自動弁について見ていきましょう。
自力式自動弁について
先に自力式自動弁についてまとめます。
自力式自動弁とは、圧力・流れる量・温度から得られる力を利用することで作動する自動弁のことです。
自力式自動弁は、別名「調整弁」とも呼ばれています。
もし、Regulating valve(レギュレーションバルブ)と表記されていた際も自力式自動弁を指していると考えて問題ありません。
また圧力調整弁は、自力式自動弁に属しています。
その他に安全弁や減圧弁、スチームトラップなども自力式自動弁に含まれます。
他力式自動弁について
次に他力式自動弁についてです。
他力式自動弁とは、アクチュエーターという外部動力装置によって作動する自動弁のことです。
他力式自動弁にも別称があり、「調節弁」と表記されることがあります。
また、Control valve(コントロールバルブ)と表記されていた際も他力式自動弁を指しています。
圧力調整弁について
ここから本題の圧力調整弁についてです。
圧力調整弁とは圧力が上昇し、設定圧力になった際に自動的に流体を逃すことで、入口側圧力を一定に保つバルブのことです。
役割としては、上限圧力に達した際に、上限よりも上昇しすぎないよう流体を逃がし、一定に保つことです。
また目的としては、圧力の安定化だけでなくポンプの破損防止や圧力変動の安定化があげられます。
圧力調整弁が故障した際の症状について
圧力調整弁が故障した際の症状についてです。
最も分かりやすい症状としては、エアー漏れがあります。
エアー漏れが発生すると、上限圧力の数値が不安定になります。
さらに、リアロードがしにくくなる影響が現れます。
エアー漏れ以外には異物が混入するケースです。
よく見かける異物としては、錆があげられるでしょう。
錆などが混入することで、二次側に空気の供給が滞ってしまいます。
結果、供給されないことで上限圧力の数値が上昇してしまい、安全弁が作動します。
圧力調整弁が故障しないために
圧力調整弁が故障しないために定期メンテナンスは欠かさずにお願いします。
エアー漏れや異物の混入など故障の原因が発生しないように内部の清掃を行ってください。
定期的に清掃することで圧力調整弁の寿命もより長くなりやすいです。
ただ、心配な点としては寿命や劣化によって交換時期が来た時に交換の判断ですよね。
お客様からまだ使えるのか、もう変えた方が良いのか迷ったことがあるという声をいただいたことがあります。
交換時期が過ぎているにも関わらず、まだ使えるからと使い続けてしまうとコンプレッサーそのものの劣化に繋がります。
最悪、買い替えに繋がる恐れがあることも抑えておいてください。
そのため、安全面ももちろんですが、コスト面のためにも交換時期を間違えられません。
そんなときは、コンプレッサーの専門店「羽田コンプレッサー」にお任せください!
圧力調整弁のメンテナンス・修理は羽田コンプレッサーへ!
羽田コンプレッサーでは、定期メンテナンス・修理を受け付けています!
もちろん、圧力調整弁弁もお任せください!
対応メーカーをご紹介します。
下の表をご確認ください。
株式会社日立産機システム | コベルコ・コンプレッサ株式会社 | 北越工業株式会社 |
アネスト岩田株式会社 | 株式会社加地テック | アトラスコプコ株式会社 |
日本精器株式会社 | オリオン機械株式会社 | SMC株式会社 |
表は一例のためそれ以外のメーカーも対応しています。
もし、自社で使用しているメーカーと同じ社名が無い場合は、電話でお問い合わせくださいませ。
対応エリアとしましては、東京都城南エリア・川崎・横浜エリアを中心に対応しています。
【東京都城南エリア】(大田区、品川区、世田谷区、目黒区) 【川崎・横浜エリア】(川崎市、横浜市) 【城東エリア】(葛飾区、足立区、江戸川区、江東区、墨田区、台東区、荒川区) 【東葛エリア】(松戸市、柏市、流山市、我孫子市、野田市、鎌ヶ谷市、白井市) 【湾岸エリア】(浦安市、市川市、船橋市、習志野市、千葉市、木更津市) 【県央エリア】(厚木市、座間市、綾瀬市、海老名市、大和市) 【その周辺エリア】(伊勢原市、相模原市、藤沢市など) |
コンプレッサー修理までの流れ
コンプレッサーの修理を行った場合、どのような流れで進めていくかご紹介します。
大まかな流れは下の表のようになっています。
- お問い合わせ
- ヒアリング
- お見積り
- 施行
まずは、お問い合わせいただき、専門スタッフを現場へ向かいます。
(※最短即日訪問しますが、エリアや現場の状況などにより日をまたぐ可能性があります。)
次に、ヒアリングです。ヒアリングは、電話または現場でお伺いいたします。
実際にコンプレッサーを確認した内容とトラブル発生時の状況など確認させていただきます。
ヒアリング内容からその場でお見積りを算出します。
大掛かりな修理が必要な場合などにより数日いただくケースもございます。
お見積りをご確認いただき、問題なければ経験豊富なチームにより修理作業を開始です。
お問い合わせの段階で急に費用が発生することはありません。
お見積りを出して、同意後に作業を行い、お支払いただきますのでご安心ください。
コンプレッサーの修理・メンテナンスでお急ぎの方は電話からお問い合わせください。
東京エリア(東京本社):03-5736-9921 |
その他のお問い合わせにつきましては、こちらからお問い合わせに移動できます。
また、お問い合わせの際にメーカーと型番、状況をお聞きしますので、あらかじめご確認いただきますようお願いいたします。
まとめ
今回は、圧力調整弁について解説しました。
コンプレッサー内の圧力に関わる重要な部品の1つが圧力調整弁です。
長持ちするようメンテナンスをお願いします。