コンプレッサーの修理費用について解説
コンプレッサーが故障した際に修理会社へ見積もり依頼すると思います。その時に想像の1.5倍以上高い修理費用を見積もられた経験ありませんか?
コンプレッサーは、会社によってはすぐに必要な機械だと思います。そのため、高い費用が掛かっても「勉強代だ」と考え、目をつぶって支払っているでしょう。
そこで今回は、コンプレッサーの修理費用について解説します。
記事まとめ
・基本的にコンプレッサーの修理費用は高くなりやすい |
この記事を読んでいただくと、コンプレッサーの修理費用についてと故障せず、長く使い続けるためのコツまで知っていただけます。
壊れる原因とは
コンプレッサーが壊れる原因は、主に3つあります。
①劣化 ②ゴミ詰まり ③冷媒漏れ |
これらの中でも日頃の使い方やメンテナンスで予防できることから予防しきれないことまであります。
特に使い方やメンテナンス、清掃は人的要因でもあり、日頃の意識によって故障を防げるでしょう。
そのため、主な故障理由である①〜③についてより詳しく説明していきます。
劣化
まずは、故障理由の一つである劣化について解説します。
コンプレッサーの寿命は大半が約10年と言われています。10年使い続けることで部品や潤滑油などの劣化が進み、部品交換やメンテナンスが必要となります。
そのため、10年近くコンプレッサーを使用している場合、一度もメンテナンスを業者依頼していない方は黄色信号です。
また、劣化が進むと異音や嫌な臭い、パワーダウンなど性能面や異常な状態に繋がります。
そのような中で「まだ動くから」を理由に故障として完全に停止するまで使い続けるとより劣化の早さを加速させてしまいます。
最終的には、修理または買い替えによる多額の費用が発生することになります。
ゴミ詰まり
コンプレッサは、工場や現場などで使用すると屋内外関係なくゴミ詰まりを起こします。
工場では、木屑・鉄粉・研磨剤のように細かい砂やクズ、ホコリなどが舞っていることがあります。これらが飛来することによりコンプレッサーのフィルターに引っかかり、目詰まりの原因となるのです。
また、吐出空気量や昇圧不良など性能面の低下に繋がります。
最終的にコンプレッサー内部で高温となり焼き付きや破損に繋がるのです。
冷媒漏れ
コンプレッサーは冷媒の温度をコントロールする役割があります。
熱を集め、冷媒によって集めた熱を放出することで機械内部の温度調整をしているのです。
しかし、溶接不良やコンプレッサーが入った機械の損傷、配管工事の工事不備などによりコンプレッサーが故障する要因となっています。
故障した際は、コンプレッサーの冷媒ガスが漏れ出ることがあり、それにより内部のオイルが漏れ出ていたこともあります。そのため、オイル漏れを引き起こしたことでオイル不足による故障へ繋がっているのです。
以上の3点のようにコンプレッサーが故障し、故障した際は手遅れな状態になることで多額の修理費用を見積もりで見なければいけません。
コンプレッサーの修理費用について
コンプレッサーの修理費用は、故障個所の大きさや数、作業の難易度や時間など総合的に見て算出されています。
そのため、中には買い替えを検討するほどの高額になってしまったケースもあるようです。
明確な価格は掲載できませんが、数万円は発生するものという心づもりはしていて問題ないでしょう。
また、修理したいコンプレッサーのメーカーや業者、必要な部品が入手できるかなどにより業者によって値段が異なることもあります。
そのため、8万円以上の高額だと判断できる金額の場合は相見積もりを取り、冷静に判断できるよう準備することをオススメします。
故障のレベル感にもよりますが、メーカーのサポートセンターに電話すると故障時の対応方法について教えてもらえます。
再度稼働できる状態にするために「○○を確認してください」など指示を言ってもらい、それだけで直ったという方もいました。
コンプレッサーが故障した際は、冷静な判断ができるよう状況把握や情報収集を行い、判断しましょう。
長く使い続けるためのコツ
どなたでも修理や買い替えの費用は払いたくないと思います。良好な状態で長く使い続けたいですよね。
コンプレッサーを騙し騙しではなく、元気な状態で使い続けるためには日頃の使い方で変わってきます。
主に3つの行為を気をつけて取り組んでください。
①掃除 ②使用時間 ③室外機にカバー |
20年以上使用し続けたことによる手立てがない劣化による故障は省き、掃除や使用時間のように日頃の取り組みにより長期的に使い続けられるようにすることに重きを置きました。
「当たり前のことだな」と感じる方もいらっしゃると思いますが、そんな当たり前のことだけでコンプレッサーの状態は変わってきます。
掃除
掃除をすることで故障原因の一つであるゴミ詰まりを防ぐことができます。掃除する上での注意点は、こまめに実施することです。気づいたときや数ヶ月に1回は十分な予防とはいえません。
工場内では、常にゴミ詰まりの原因となる細かい物質が飛来しています。
コンプレッサーにとってフィルターのゴミ詰まりが起きやすい環境にいるため、最低週1回は実施するように取り組みましょう。
その際に、曜日毎や週毎など誰がどのタイミングで実施するか完全に仕組化してしまうとやり忘れを防げるため、キレイな状態を保ちやすくなります。
使用時間
使用時間が長いと劣化が進み、故障の原因に繋がります。
また、コンプレッサーは24時間常に動かし続けることができますが、使用しない時間には電源を落とすようにしましょう。コンセントも抜いておくとなお良しです。
電源を切るだけの場合、停電時にコンプレッサーへ電圧がかかってしまい故障の原因になる恐れがあるためです。
未使用時にコンセントから抜いておくことで停電時でも故障が防げるため安心ですね。
夏場は台風やゲリラ豪雨など雷による停電が起きやすいため、注意が必要です。
室外機にカバー
最後は、室外機にカバーをすることです。カバーすることで外部からのゴミと雨風による劣化から守ることができます。
カバー自体は誰でも取り付けることができ、特に難しい要素はないので取り組んでみましょう。
また、地味に思えますがこのような小さな取り組みが長く使い続けるために必要なことなのです。
買い替えの目安について
コンプレッサーの買い替え目安は、故障頻度や使用年数など様々な見方ができると思います。
今回、ご紹介する指標は「修理費用」で判断する方法です。修理費用が8万円以上の異様に高くなった際は、買い替え頃だと言えます。
また、高額な修理費用が1社だけでなく、相見積もりを取った際に2~3社も同様な金額であれば買い替えた方が良いでしょう。何らかの理由により高い金額でなければ修理することができないほどの状態になっていると判断できます。
また、劣化が進むと故障頻度も増え、毎回費用が掛かっていてはコスパも悪くなるでしょう。
10年以上使い続けることで製造終了する可能性があります。
そのため、部品が手に入らず強制的に買い替えざる負えなくなるケースもあるのでご注意ください。
まとめ
今回は、コンプレッサーの修理費用について解説しました。
修理費用は決して高くありませんよね。定期的なメンテナンスや日頃の管理を続けて、キレイなコンプレッサーを使い続けられるようにしましょう。