1978年創業 コンプレッサー専門
コンプレッサーの修理・点検・販売
設置工事は"羽コン"にお任せください。

お問い合わせはこちら
お問い合わせ

columnコラム

コンプレッサーのサブタンクとは?用途やメリットを詳しく解説

コンプレッサーを使用する際、サブタンクという言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。サブタンクは、コンプレッサーのエア供給を補助するための追加タンクであり、作業効率の向上やエア供給の安定化に寄与する重要な役割を担っています。この記事では、サブタンクの基本的な仕組みや用途、メリット、選び方について詳しく解説していきます。

サブタンクの仕組みと役割

サブタンクとは、コンプレッサー本体とは別に設置されるエアタンクのことを指します。コンプレッサーの内部には通常、ある程度の空気を溜めておくタンクが搭載されていますが、その容量には限界があります。特にエア工具を使用する際には、瞬間的に多くの空気を消費するため、タンク内の圧縮空気が不足しがちになります。

サブタンクを追加することで、コンプレッサーが作り出した圧縮空気を余裕を持って蓄えることができ、必要なときに安定したエア供給を行うことが可能になります。結果として、圧力の変動を抑え、作業の精度を向上させる効果が期待できます。

 

サブタンクの用途

サブタンクはさまざまな業界や用途で活用されています。例えば、以下のようなシーンで役立ちます。

1. エア工具の使用

エアインパクトレンチ、スプレーガン、エアブローなどのエア工具は、短時間で大量の圧縮空気を必要とします。サブタンクを設置することで、これらの工具の安定した稼働をサポートし、作業効率を向上させることができます。

2. 塗装作業

自動車や家具の塗装作業では、コンプレッサーのエア供給が途切れると、塗料の吹き付けムラが発生する原因となります。サブタンクを使用することでエア圧を一定に保ち、均一な塗装を実現することができます。

3. 工場の生産ライン

製造業の生産ラインでは、多数のエアシリンダーやエア工具が同時に動作するため、エア供給の安定性が求められます。サブタンクを設置することで、急なエア需要の増加にも対応しやすくなります。

4. 大型設備の運用

エアコンプレッサーを使用する設備の中には、一度に大量の圧縮空気を消費するものがあります。例えば、建設機械や食品工場などでは、サブタンクを活用することで、設備全体の運用をスムーズに進めることが可能です。

 

サブタンクを導入するメリット

サブタンクを導入することで、以下のようなメリットを得ることができます。

1. 圧力変動の抑制

コンプレッサー単体で運用すると、エア供給が不安定になりがちですが、サブタンクを追加することで圧力の変動を抑えることができます。これにより、エア工具や設備の動作がスムーズになります。

2. コンプレッサーの負荷軽減

コンプレッサーは、エア消費が増えるたびに運転を繰り返すため、頻繁な起動停止が機械の負担となります。サブタンクを設置することで、コンプレッサーの稼働回数を減らし、機械の寿命を延ばすことが可能です。

3. 作業効率の向上

エア供給が安定することで、作業中の圧力低下によるトラブルを減らすことができます。そのため、エア工具を使用する作業者のストレスを軽減し、作業効率を向上させる効果があります。

4. コスト削減

コンプレッサーの頻繁な起動停止は、電気代の増加につながります。サブタンクを導入することで、一定量の圧縮空気を蓄えられるため、コンプレッサーの運転頻度を抑え、電力消費を削減することができます。

 

サブタンクの選び方

サブタンクを導入する際には、以下のポイントを考慮して選ぶと良いでしょう。

1. タンク容量

用途や使用するエア工具の種類によって、適切なタンク容量を選ぶことが重要です。小型の作業場では数十リットルのタンクで十分な場合もありますが、大規模な工場では数百リットル以上のものが求められることもあります。

2. 圧力対応能力

サブタンクが対応できる最大圧力も重要なポイントです。使用するコンプレッサーとエア工具の圧力仕様に合わせて適切なものを選びましょう。

3. 設置スペース

サブタンクはコンプレッサーの近くに設置する必要があります。十分なスペースが確保できるか事前に確認し、適切なサイズを選ぶことが大切です。

4. 接続方法

サブタンクとコンプレッサーの接続方法も確認しておくべきポイントです。エアホースの長さや配管の設計を考慮し、効率的にエア供給が行えるようにしましょう。

 

まとめ

コンプレッサーのサブタンクは、エア供給を安定させ、作業効率を向上させるために非常に有用な設備です。エア工具の使用、塗装作業、工場の生産ライン、大型設備の運用など、さまざまな場面で活躍します。サブタンクを導入することで、圧力変動の抑制、コンプレッサーの負荷軽減、作業効率の向上、コスト削減といった多くのメリットを得ることができます。

適切なサブタンクを選ぶためには、タンク容量、圧力対応能力、設置スペース、接続方法などを考慮することが重要です。自分の作業環境に合ったサブタンクを導入し、より快適で効率的な作業環境を実現しましょう。

記事一覧に戻る