コンプレッサーは新品と中古どちらが良い?
コンプレッサーは、現場に欠かせない機械ですよね。
とはいえ、コンプレッサーは消耗品でもあります。
使用年数や工場内の環境、メンテナンスの頻度など複数の要因によって劣化していくため、買い替えを余儀なくされるタイミングがきます。
大小さまざまな種類のコンプレッサーがありますが、どれもかなりのお値段がかかってきますので、買い替えとなると正直に辛い部分ありませんか?
そんな時、予算の都合もあり中古にするか新品にするか迷うというお客様をよくお見受けします。
そこで今回は、コンプレッサーを購入する際に中古品について記事にまとめました。
この記事は、予算内に抑えるために中古にするか、頑張って新品にしておくべきかどちらを購入するか迷っている方、また安かろう悪かろうということで中古の購入に不安がある方は、参考にしていただけます。
【記事まとめ】 ・中古と新品どちらもメリット / デメリットがある ・中古で購入する際は、納得できる商品を探すこと ・コンプレッサーのメンテナンスは欠かさずに |
コンプレッサーとは
まずは、コンプレッサーについて紹介します。
コンプレッサーとは、空気を圧縮し、連続的に送り出す機械のことです。
コンプレッサーには、多くの種類があります。
扱う空気によってコンプレッサーの種類が異なります。
例えば、一般的に空気を扱うコンプレッサーのことを「エアーコンプレッサー」または、「ガスコンプレッサー」と呼びます。
そのなかでも、扱う空気が限定されている場合、その空気の名称が付きます。
水素を扱うコンプレッサーであれば、水素ガスコンプレッサー。
窒素を扱うコンプレッサーであれば、窒素ガスコンプレッサー。
その他には、都市ガスやCmHn系炭化水素ガスなど様々な空気を圧縮できます。
コンプレッサーの分類は、ガスだけではありません。
圧縮範囲によってもコンプレッサーの種類が異なり、大まかには4つに分類されています。
1つ目は、真空ポンプです。
真空ポンプとは、大気圧により真空状態にする機械のことです。
2つ目は、コンプレッサーです。
コンプレッサーとは、吐出圧力約0.1MPa[G]以上の機械のことを指します。
3つ目は、ブロワです。
ブロワとは、吐出圧力約10kPa以上0.1MPa[G]未満の機械のことを指します。
4つ目は、送風機です。
送風機とは、吐出圧力約10KPa未満の機械のことを指します。
【分類:圧力範囲】 1:真空ポンプ 2:コンプレッサー 3:ブロワ 4:送風機 |
その他にも「往復式・回転式・遠心式・軸流式」など圧縮方法によってもコンプレッサーには種類が分けられています。
中古のコンプレッサーについて
前項では、コンプレッサーについて解説しましたが、コンプレッサーの中でも多種多様なコンプレッサーがあることが分かりました。
また、中の部品も様々な部品が使われており、重要な部品がいくつもあるのです。
そのため、中古の購入時にパッと見ると問題ないようなコンプレッサーでも中の部品がいくつか劣化していることもあります。
結果、中古のコンプレッサーを購入後、「寿命が短かった」、「思ったよりすぐ壊れた」、「これなら新品買っている方が安上がりだった」といったお声もあります。
これでは、安かろう悪かろうと思われますが、決してそうでもありません。
中古のコンプレッサーでも信頼でき、お客様の状況として十分安心して購入いただける商品もあります。
では、そういった中古のコンプレッサーはどういった商品なのでしょうか。
ここからは中古のコンプレッサーについてまとめます。
中古のコンプレッサーは購入先に注意!
コンプレッサーを中古で買うのは良くないのでしょうか?
結論、中古のコンプレッサーの購入は問題ございません。
購入先として視野に入れてみてください。
一方で、購入時の注意点がございます。
【注意点】 ・メンテナンスの代金は初年から自費になる ・初期不良の対応の有無または、動作確認時の状態 ・実店舗かネットで購入するか |
大まかに注意する点としては上の表の3つでしょう。
メンテナンスの代金は初年から自費になる
1つ目は、メンテナンスの代金は初年から自費になる点についてです。
新品のコンプレッサーには、メーカー保証があります。
例えば、日立産機システムでは2年保証があり、保証書や領収書など指定の書類を提出することで修理費と交換部品費用含む2年間無償とされています。
中古のコンプレッサーの場合、会社によっては保証がありません。
そのため、購入早々に不良があった場合は自費負担になってします。
中古品を購入した方の中に「安く買ったのに高くついた」という声はここにあります。
中古のコンプレッサーは、本体代金が安いことから初期費用は圧倒的に安く済む一方で、数ヶ月後にメンテナンスがあり、部品交換となると代金がかさむことで高くついてしまうことがあるのです。
対処法として、独自の保証を付けている企業から購入または、動作確認を怠っていないことを確認の上で購入しましょう。
初期不良の対応の有無または、動作確認時の状態
2つ目は、初期不良の対応の有無または、動作確認時の状態についてです。
中古で購入した場合、保証が付けていないまたは新品よりも保証期間が短いことがあります。
そのため、いかに良品の中古を探せるかが重要になってきますよね。
いわゆるコスパ最強コンプレッサーを見つけることです。
その方法とは、まず購入先に初期不良があった場合に何ヶ月以内なら返品・交換・修理を無償で行ってもらえるか聞いておきましょう。
必ず購入前に聞くようご注意ください。
これにより購入早々に問題が起きたときに自費負担か購入先が負担してもらえるか把握できます。
自費負担でも購入する場合、最悪修理費がかかっても良いという想いで購入しましょう。
とはいえ、なるべく最悪のトラブルを避けたいため、次に動作確認時の状態について詳しく聞くようにしてください。
・エアー漏れはないか
・オイル漏れはないか
・部品の亀裂や破損はないか
・異音や異臭がないか
・気圧は上がり切っているか
実店舗かネットで購入するか
3つ目は、実店舗かネットで購入するかです。
ネットと実店舗での購入の一番の違いは、実物を購入前に自分で確認できるかできないかです。
2つ目の注意点で動作確認時の状態について聞くことを解説しましたが、ネットでは文字のみのやり取りです。
そのため、相手方が「問題ない」といえばそれ以上でもそれ以下でもなくなります。
一方で実店舗であれば、モノによって動作確認を目の前でやっていただけるケースもあるでしょう。
また、自分の目で実際に確認することもできます。
そのうえで初期不良があれば自身の目で見ている、見ていないで納得感が違ってきます。
「やっぱりか」と思うのか「仕方がない」と割り切れるのかでは、変わってきますよね。
では、どちらが良いかについてですが、白黒はっきりはできないと思っています。
なぜなら、お客様のご状況や感じ方、考え方などによってどちらでも問題ないからです。
結論、納得感を大事にしてみてください。
「これなら大丈夫だ」と思えた納得できる商品を信頼できると思った販売元から購入しましょう。
まとめ
今回は、コンプレッサーを購入する際に中古品について記事にまとめました。
新品には、メーカー保証や初期不良の対応、企業によっては365日24時間対応など手厚いサポートがある分、お値段もしっかりしています。
お客様によっては必ずしも新品が良いとも限りません。
一方で中古品も企業によって内部の部品までしっかり洗浄・修理したうえで商品として販売しているところもあり、良品もございます。
もし、中古品と新品で迷ってしまった場合は。羽田コンプレッサーへご相談くださいませ。
お客様のお悩み解決に尽力いたします。